きんぴらごぼうは家庭料理の定番ですが、やはりレシピを吟味し手間隙かけた家庭料理の味と言うものを大切にして欲しいものです。
きんぴらごぼうと言えば、家庭料理の定番ですね。と言いたいところなのですが、きんぴらごぼうの出来上がったものが売られていました。おせち料理や惣菜売り場で売られているきんぴらごぼうなら珍しくないですが、自然解凍、或いは電子レンジで解凍すれば食べられるという、冷凍食品のきんぴらごぼうがありました。いまや何でもある時代ですから、いつも買っている人には珍しくないでしょうが、知りませんでした。インターネットで「きんぴらごぼう」で検索して出てくるものは、「きんぴらごぼうの作り方」や「きんぴらごぼうのレシピ」とか「きんぴらごぼうの材料」がほとんどです。ですから、「美味しいきんぴらごぼうの作り方」などに特に目が行き、きんぴらごぼうは作るものとばかり思っていました。便利でおいしく作る工夫をしなくても簡単に食べられるのでしょうが、やはりきんぴらごぼうなどのように手間隙かけた家庭料理の味と言うものを大切にして欲しいものです。
きんぴらごぼうという料理ですが、子供の頃は給食などのメニューに出されても、あまり好きにはなれませんでした。ごぼうなどを使った料理は、今まで美味しいと思ったことが無かったのですが、きんぴらごぼうについては、最近は美味しいな、食べたいなと思うことが多いです。お酒との相性も良いですし、昔はごぼうの舌触りが嫌いだったのも、今では歯が悪くなり、中々良く考えられた食べ物だと思います。きんぴらごぼうのごぼうの切り方はいろいろあるのか、笹がきにしたごぼうの大きさが結構違うのですね。これで食感も味も違ってきます。レシピのにんじんは、ごぼう1に対して3分の1程度、赤唐辛子が少々でしょうか。きんぴらごぼうの中のこの赤唐辛子が、子供の頃嫌いだったのですが、今ではこの唐辛子が無いとおいしくありません。子供の時は、きんぴらごぼうの中のにんじんが辛いのかと思っていたほどです。時折食卓に出される、きんぴらごぼうが、とても辛いことがあります。そんな時は辛いもの平気の、私の出番です。そのきんぴらごぼうは、ほかには誰も食べませんから、私だけのきんぴらごぼうとなります。
「きんぴらごぼう」を漢字で書くと「金平牛蒡」となるのだそうな。「金平」は書けるけど、「牛蒡」の漢字はちと難しそうだ(笑)。「きんぴらごぼう」の名前の由来はというと、時代は江戸に始まり、坂田金時の息子の「金平」から来ているそうだ。後のきんぴらごぼうの「ごぼう」の方は、むかし、ごぼうは元気になる食べ物とされていたため、両者とも強かったことから、「金平」と「牛蒡」をくっつけて、金平牛蒡が「きんぴらごぼう」となったそうです。そうそう、坂田金時というのは、あの有名な「金太郎」のことだそうだ。その息子の金平が牛蒡とくっつき「きんぴらごぼう」となったというわけですね。つうじが良くなるという、きんぴらごぼうですが、それもその筈ごぼうには繊維質が多いのは一目瞭然ですね。ゴボウは中国から薬草として日本に伝わったそうです。そういえば、きんぴらごぼうならカロリーも少なくてダイエットや健康にも良さそうですね。